2004-01-01から1年間の記事一覧
ずっと楽しみにしていたのに、録画を忘れ途中から観た。最後の方で、素子が新約聖書の有名な一節(コリント前書十三節)の一部を引用していた。時節柄、引用してみよう。 たとえ我諸々の国人の言および御使の言を語るとも、愛なくば鳴る鐘や響く鉄鉢の如し。…
今年を振り返る某番組を観ながら、思ったのは、それにしても安易に誘導され一方に傾きがちな世論であることよ。もっとも私自身は、個々の問題については、概ね(心情的には)多数派と同様な意見だが、それでも尚、今や滅多なことを言える雰囲気でないこと自…
先日、解約手続きをするつもりでFFXIに繋いでみた。九月の追加ディスクは買っていない。エントランスは、今時の意匠になっていた。かつて所属していたLSは存続しているようだが、半年前に、全く断りもなく休止した訳で、なんとなく応対が億劫なのでLSを外し…
例の「男はタフでなければ生きていけない。優しくなければ生きている資格がない。」は、レイモンド・チャンドラーの小説「プレイバック」の一節だ。孫引きだが、原文では、 If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn'…
関連して、雑誌「哲学11 オッカム 現代を闢(ひら)ける」(1990)が手元にあるので少し引用する。清水哲郎「元祖《オッカムの剃刀》」より抽出してして引用。 現在「オッカムの剃刀」の名の下に流布しています製品は、オッカム自身が使用したいわば「元祖オ…
教育TVでノックスの十戒が言及されていた。以下、覚え書き。 推理小説のルール:ノックスの十戒、ヴァン・ダインの二十則。 後者は、「『ウィンター殺人事件』(創元推理文庫)の末尾に掲載」。 「ヴァン・ダインの二十則」 http://www.cityfujisawa.ne.jp/~ka…
いかにも感動的な戦争映画は、勝ち残った者、生き残った者の(に都合の良い)伝聞や記憶に基づいて構成され、他にも様々な制約の下に制作される。この映画にしてみても、日付入りのノンフィクション仕立てではあるが、けして史実ではない。自伝小説というフ…
「千と千尋の神隠し」を途中から観た。近所のスーパーのレジ前に白雪姫の類と一緒に並んでいたDVDを買って持っているし、TVで観るのも二度目だ。 表向きの主人公は、千尋だろう。しかし、千尋の豚と化す両親も含め、異界を可視化しストーリー展開するための…
「ロボコップ3」は観る気がしなかったので、「黒革の手帖」を初めてみた。米倉涼子格好いいねぇ。「武蔵」を観たときは、内山理名の方がいい女だと思ったが、銀座のママ役は嵌り役と言うかなんと言うか。 . 銀座のクラブに一度だけ行ったことがある。若造の…
今年も残り数週間。個人的な事柄込みの十大ニュース(のさわり)でも書いてみよう。今年の出来事で、印象に残っているのは、── (1)米英軍によるイラク人捕虜虐待事件 (2)オリンピック (3)浅間山噴火 (4)お見合いして断られた(冗談) (5)イラ…
昨年の今頃だったか、台湾からカナダの外大に留学中という女性キャラが、FFXIのLSに加わって、ジョブは暗黒騎士だったかと、なんでも中国語(広東、北京、上海)に、英、日、仏、独の七ヶ国語ができると豪語していた。 その後、台湾の総統選の最中に、中国の…
未明、暴風雨がガラス窓を叩き軋む音で早々と目が醒めて、特に何をするでもなく時を過ごし、PCの周りに積み上げていた本を本棚に戻したくらいか。季節外れのポカポカ陽気に、つい昼寝して起きたら日が暮れていた。TV映画観てるうちに眠くなり再び目が醒めた…
昨夜半、インターネットに接続できなくなった。これまでは、ルーターの電源を入れ直すと回復していたのだが、ADSLのモデムの電源を入れ直してもダメ。PCをモデムに直結してみてもダメでそのまま寝た。 翌朝、PCをモデムに直結してみると接続できた。どうやら…
1993年10月3日、クリントン政権下の米国が、ソマリア内戦に介入し、計画では30分で終わるミッションが、市街戦化・泥沼化し、米兵の死体数体を市中引き回しされたという(映画の場面には流石にない)史実を映画化したものだとか。海岸線を編隊を組んで飛行す…
錯視の例にあるように、視覚は多重の錯覚を伴って周囲の情報を取り込んでいる。にも関わらず、周囲の特定の対象との近接性(光速は有限だが、音速や脳神経の伝達速度に比べれば無視できる程に速い。)により、視覚の情報に疑念を抱くことは希だ。(※脚注) .…
競走馬(サラブレッド)は血統が重視される。スポーツ新聞には出走馬の名と伴に父馬と母馬の名が載る。古来より広く農作物や家畜、ペットは、意図的選択的な交配によって野生種から改良されて今日の形態に到ったし、現在も多くの種で改良中だ。人の場合はど…
君に手紙が届く。 「戦え!」とある。 署名はない。 . いつか、君は、私の構成的な要請となり、 私は、その在り方は、調整的な要請となった。 . かつて、と惑いがちに差し出された高杯に浮かぶ 微少な埃を厭うたのは、 私であったか、君であったか。 . 一度…
まだ、機は熟してないが、(正確には、まだ、良く理解できてないが、)読みづらい一部を成形するなどして引用してみる。 カントとヘーゲルとの緊張に関わって、ラカンには三つの局面が存在していることになる。ラカンは、<象徴的なこと>の全体性における普…
日テレの「記憶のチカラ」を録画で観た。ランダムなトランプの順序を十数セットも覚える記憶術で、あらかじめトランプの各札に「誰が」「どこで」「何をした」と関連付けておき、三枚セットで単純な文を作り視覚化して覚えるとのこと。歴史上の年を暗記する…
スタイルシートをいじって背景色などをほんの少し変えてみた。
ファルージャ決戦はまだ終わってないのか、ネットの情報は錯綜していてる。 BSニュースによると、タイ南部のイスラム教徒の多く住む県が混乱状態とのこと。 . WW2での大量虐殺を目的とした都市爆撃や原爆二発をも水に流したほど精神的にも疲弊していた(国民…
雑誌「現代思想 特集 二十世紀の数学 無限・連続・パラドックス」(1997)を斜め読みしていて、面白そうな箇所を見付けた。 有名なゼノンのパラドックスについても、数学者はパラドックスを数学的に表現することにより、パラドックスを解消できると考えるので…
その昔、職場で定時後になると、窓辺に立って夕暮れの窓の外を、ぼんやり眺めながら、物思いに沈んでいるOLがいた。何か悩み事でもあるのだろうか、等とあれこれ想像力を逞しくしていたのだが、彼女の同期の奴が尋ねたところ、料理が趣味で、夕飯のメニュー…
随分昔のことだが、コンパの席でなかなか清楚な別嬪がいて、聞けば、フェリス短大の英文という。元文学少年の俺としては、妙に張り切ってしまって、エミリー・ブロンテの「嵐ヶ丘」について蘊蓄を傾けた訳だ。そのフェリス短、「物知りなんだ」とかなんとか…
あの悲恋の(娘の胸に睡蓮の花が咲く)物語の最後は、確か、盲目の汚れなき少女12人が行進する。優雅にしてどこかしら痛ましく、しかし、痩せこけた鼠一匹の為に? だが、それで癒しがたい退屈さをどうにか紛らわせてるお前を(が)今や、愛せる(する)も…
雑誌「現代思想 総特集=ラカン」(P.69)から引用する。 「無意識の言語的構造について」 そこでわれわれは、ラカンの言う無意識の言語的構造を非ドグマ化する必要がある。無意識には言語的性格と非言語的性格があるのである。ラプランシュをはじめ、ラカン派…
認知心理学というジャンルがある。別の目的で読んでいて目に止まった箇所を雑誌「現代思想 特集=観測のパラドックス1996」(P.132)から引用する。 「シュレーディンガーのチェシャー・キャット」 計算機の援用により、可聴なあらゆる要素は自由に取り出され…
「現実界とについて」 ジジェクの「身体なき器官」について書いてみようと思いつつ、その前に、ラカン用語の「現実界、想像界、象徴界」をおさらいしておこうと、ネットや手持ちの本を漁っていたのだが、雑誌「現代思想 3月臨時増刊 カント1994」に、以前、…
もう、昔のことだ。俺は、かつて、いおり坊に不満を述べた。 「君は、僕によりも汚れなき俗物達に愛想が良いいね」と。だが、いおり坊にとっては、この俺が「汚れなき俗物」以下だったのだろう。今もそう思っているのだろうか。俺は、いおり坊に会いたいとは…
音楽について言えば、譜面が読める人、ピアノであれ何であれ楽器で弾ける人、弾くまでもなく譜面から音楽を聴くことのできる人、作曲できる人、更には交響曲を。(天才ギターリストのジェフ・ベックは楽譜が全く読めなかったそうだが、それはそれとして。例…