2004-07-01から1ヶ月間の記事一覧

伝説は作られる?

原始キリスト教(というものがあるとして)を歴史上のイエスの言葉に帰するとするならば、キリスト教は、今日に至るまで幾度も変節した。迫害者であったパウロが集団の指導者となった時、ローマ皇帝コンスタンティヌスが空に十字架の幻を見たと称して後、キ…

3度目の推敲

激しい雨音が、時折、遠く聞こえる。 . 「追記」 観光地のお話はまたの機会にでも。

五輪とドーピング

もうすぐアテネオリンピックが始まる。男子100mの出場者始め全員ドーピングしていると俺は思っている。スポンサーが資金を提供し専任のコーチやトレーナーと行うトレーニングで筋肉を付けるのはOKで、ドーピングはNGである合理的な根拠があるとは思…

宵目、遠の目、本屋の中

夕涼みがてら駅前の本屋に立ち寄ると、きゃわゆい小娘がわんさといた。薄幸の美少女風の良く見るとちょっとブスもいた。ついつい手にした文庫本そっちのけでキョロキョロしてしまった。まっ、「文学少女はブスと相場が決まっている」訳だが、うつむき加減で…

オフェリア

特に話題もないので、A.ランボーの「オフェリア」(1870.5.15)の冒頭と末尾を引用する。 星たちが眠っている静かな黒い流れのうえを、 白いオフェリアが大きな百合のように浮かんでゆく、 長いヴェールに横たわってゆっくりと浮かんでゆく…… ──遠い森のなか…

「一行のボードレール」

. 「マルドロールの歌」ロートレアモンより 『しっ、静かに! 君の傍らを今、葬式の行列が通り過ぎてゆく。』 『ミシンと洋傘との手術台のうえの不意の出逢いのように美しい!』 . 詩を書くことは、あるはずもなく信じてもいない非人格的な霊的存在との(滑…

悲の器?

4月頃まで和製オンラインゲームのFFXI(ファイナルファンタジー11)をやっていた。幾つか面白い話もある。LS(リンクシェル:ゲーム中にチャットできるアイテム)の初代リーダー(廃人クラス)は、なんでも嫁さんに、ゲームを取るか、わたしと子供を取…

BSディベートアワー

途中から観た。1,2冊本を読んだことのある(幸せ太りと噂の)東浩紀が出演していた。てっきり渡辺徹クラスのデブかと思ってたがそれ程でもない。語り口や声質が穏やかで好感度アップか。だが、某掲示板を参照する限りでは、観てた奴はごく少数のようだ。 .…

27時間テレビ

所々観たが、それがどうした。が率直な感想。祭りとかイベントとかで、周りが盛り上がる程に妙に醒めていき、群衆の中の孤独のようなものを懐かしくさえ感じるのだ。

映画「HERO」

冒頭のインタビューで、監督がアクション映画だと語っていたので、ヴィジュアル(や色彩)にこだわった華麗なアクション映画てことなんだろう。湖のシーンは綺麗だ。 映画館で観たら凄い迫力なんだろうが、宙吊りのワイヤーアクションがやや気になった。若い…

仮題、課題

特に話題がない。明日のBSの映画「HERO」が楽しみなくらいだ。 . 某掲示板で久しぶりに興味のある話題で議論らしい議論をしてるのをしばらく観戦してた。チャット等は特に、ネットサーフィン=波乗りな訳で、酔っ払いが、割り込むと途端に荒れるから寝るとし…

炭焼きの信仰について

J-P SARTRE「存在と無Ⅰ」(P.201)より引用 訳注 アランも『宗教論』のなかで「炭焼きの信仰の他は、みんな異端だ」と言っているが、ばか正直な信仰をいいあらわすのに、いつも炭焼きが引きあいに出される。それにはこういう伝説がある。昔ある炭焼きが悪魔の…

追憶

録画で映画「追憶」を観た。WW2後のハリウッドでのマッカーシズムの嵐が題材。米国にもコミュニストがいた訳だ。(ウォーレン・ベイティの映画「レッズ」はWW1の頃の話だったか。)バーブラ・ストライサンド演じる生真面目過ぎる主人公は、ラストで「…

踏んだ足の記憶 1997.2.15-2004.7.22

山手線のある駅に乗車率200パーセント強の電車が到着し、乗客の一人だった俺がホームに押し出された時、バランスを崩して、左の革靴の踵で何かを踏んだ。グジャッと実際に音がしたような感触を覚えた。振り返ると、若い女性がうずくまっていた。ハイヒー…

ないものはない?

NHKの受信料は払っていない。学生の頃、アパートにやって来た徴収人に、前日パチンコで負けて手持ちがなく、その由を告げると失礼な物言いをされたことがあり、以来払っていない。本多勝一の「貧困なる精神」の中に「受信料不払いの論理」とかを見つけ、…

ネット・バトラー 再び

この誰かは、自称伝説のネット・バトラー(400戦無敗)だが、勝ったとは一言も言ってない。 . 詰まらない駄洒落は削除しておこう。早くも夏バテだ。

わたし脱いでも凄いんです お腹が

詰まらない冗談はさておき。俺の腹が腹筋で3段に分かれてた頃は、その他大勢と同じく、心情サヨクであった訳だ。マルクスもその他もろくに読んだこともないままに。いつの間にか腹の脂肪を片手でつかめるようになった現在では、いわば心情保守だ。これまた…

一ヶ月は書き続けてみるとしよう

主要TV局が、一斉に横並びで特別放送するようなことだろうか。 NHKにまかせて民放は通常通りで良いだろうに。 国内問題や国際情勢で報道しなければならない懸案は多々あるのではないか。 確かに離散家族の再会には話題性はあるだろうが、報道番組までワ…

NEXT アメリカ 1998.8.18-2004.7.18

社会人なりたての頃、プロジェクトの打ち上げの二次会で、同世代の同僚たちと横浜か川崎の大きなパブに入った。しばらくして、愛想良いのだけが取り柄のOLを中心に少々破廉恥な盛り上がりがあり、気後れして浮いた俺が、周囲を見渡すと、隣のブースに4,…

戯曲「ポモーを待ちながら」抜粋 2004.5.27

この場に集結した全ての学友諸君 労働者諸君 ひさしぶりで あがるなぁ えー本日はお日柄もよく ちがーう! ガガガピーガピーーー あー テステス 諸君 我々の逃走は長きに渡った 傷つき疲弊し 志半ばで日和った者は数知れない だがしかーし 我々は再びこの場…

「日蝕」

誰かの剽窃とかファンタジー系のRPG世界を古典の素養と擬古文で描いただけ、とか言われている平野啓一郎の「日蝕」について、今更ながら書いてみよう。 . 「日蝕」は、文芸誌と文庫本で、2度程、本屋で立ち読みした覚えがある。あれは、中世ヨーロッパの…

花の名前

話題は、眞鍋かをりの「政見放送(まさみほうそう)」ですか。 健康的な美人で、頭もセンスも良い人みたいですね。HPの文章も巧いですね。 爆笑問題の太田の口調になってしまいますね。コラムでした。 .

ABSOLUT LITERAL

空白にしておこう。誰が為でなく。 . 「駄洒落の解説」 万一、物好きな人が読んで、危ないタイプと思われるのもなんなので解説しておこう。 400戦無敗・・・・・・・・ヒクソン・グレイシー(グレイシー一族の長男) ネット・バトラー・・・・・・「風と…

ネット・バトラー

この誰かは、400戦無敗を誇る(自称伝説の)ネット・バトラーであった。 「罵倒と共に去りぬ」か。 畢竟、相手の技量を見定め、勝てる相手にしかレスしない主義であったのか。 . "ABSOLUT VODKA" 750mlをさっき飲み干した。アルコールが切れた。 つ…

けして出版されることのない小説の序文として

ここに掲示するつもりで、かつて書いた詩のようなものや散文を選別しマージしててみると1000行程になった。全て(あらかじめ挫折を前提とした)ある愛の詩であったのだ。不出来であったり、誰かの猿真似であったり、酔っ払いの戯言と入所中のヤクザの内…

最後の誘惑?

13という数字は俺にとって特別な数字であった。13番目の使徒のことではない。数日前から、旧型のNANAOのディスプレイが最期のお務めに痙攣を起こし始めている。

ウォッカ

昨日の夕方、近くの選挙場にいって、両方、民主党に投票した。消極的な支持者として。投票を終えてから、頭の中でどこか懐かしげなマーチが鳴っている。それが、かつてのオリンピックでしか聞いたはずのない旧ソ連の国歌だと気付いて、これは、一体、何故だ…

ラカンの人生に関する思いつきについて

「知の欺瞞」P.34-35より引用。 私がノートを書いているときに思いついた式の一つを使わせていただくなら、人生はゼロが無理数=不合理であるような微積分学として定義できるでしょう。(中略)私が「無理数=不合理」と言うとき、(中略)正確に虚数といわ…

ラカンの虚数について

ソーカルの引用した部分(p36-37)は、「大文字の他者」の(唯ひとつの)欠如の記号表現の説明部分。 . ソシュールは、記号表現と記号内容の対に着目し、その関係の恣意性を見いだした。 ラカンは、記号表現(の差異)を重視する。 かつ、記号表現は記号内容と…

ラカンの奇妙な数式について

ラカンは、映画「羊たちの沈黙」のレクター博士のような精神分析家だった。弟子や同業者に対する精神分析の(臨床の場での患者と精神分析家の動的な関係の)説明に用いた数式は、便宜的な説明図であり、数学の規則に従っていない。その限りで、ソーカルの指…