安易に誘導される世論

 今年を振り返る某番組を観ながら、思ったのは、それにしても安易に誘導され一方に傾きがちな世論であることよ。もっとも私自身は、個々の問題については、概ね(心情的には)多数派と同様な意見だが、それでも尚、今や滅多なことを言える雰囲気でないこと自体に問題がありはしないかと思う。
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 比較的当たり障りのない「ゆとり教育」について、書こうと思ったが、それはそれで根が深いようだ。取り敢えずは、円周率=3と教えるのは止めるべきだろう。それよりは、あらゆる試験で電卓(+電子辞書+その他)を持ち込み可にすれば良いのだ。だが、それはそれで、弊害がありそうだ。(小学の頃、珠算を習う機会を逸したせいか暗算が苦手だ。また、珠算は、何等かの観念なりを視覚化する訓練になるのではないか、と疑っている。)
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 「ゆとり教育」の本来の目的・問題意識は、何だったのだろう。嬉々としてカルトに嵌るような輩や前例主義でひたすら保身に走る悪しき官僚タイプを量産しないことにあったのではないのか。
 受け売りだが、結局、義務教育で教えなくなった分、塾通いする子供としない(できない)子供の二極化が進んだだけのことだろう。各段階での受験の内容自体変わってないのであれば、単に「手抜き教育」なっただけのことだ。
(──と、ド田舎の落ちこぼれ高校での成績が五段階評価で、不祥事起こして?進学校からやってきた担任が教えた現国以外は、オール5だったとこの歳になって微妙な自慢してどうする。今日はやけに冷えるなあ。)
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 それにしても、イラク北部モスルの米軍基地内の食堂へのロケット弾(その後、自爆攻撃に訂正)。日本は、どうやら違えようもなく否応なしに米国と同じ泥船に乗っている。