NHK 偏向か?確信か?
「NHKスペシャル シリーズJAPANデビュー 第1回『アジアの“一等国”』」
http://www.youtube.com/watch?v=_HNEF_lXBb8
掲示板で話題の当該番組(動画サイトにアップされたもの↑)を観て、製作者側による、特に、台湾の少数民族の人たちへの心無い扱いに胸が痛んだ。初っ端の1910年日英博覧会での「人間動物園」に「首狩り族」と来た。
今の価値観で昔の出来事を批判することは良くあること。だが、NHKの番組製作チームは、過去の価値観に基づく文書の記述を、まったく検証せず無批判に受け入れるにも関わらず、老齢の当事者の証言を取捨選択し切り貼りしてまで、それらの全てを、予め製作者の念頭にあったと思しき番組の結論の為に利用しようとしたのだ。
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追記 少し修正した。
追記 4/26 某巨大掲示板で非常に詳しく検証し整理している書き込みを見かけたので勝手にコピペさせて頂く。
【造語問題】
『人間動物園』
日本の相撲取りや農民の出し物もあったが、無視してインド人と台湾先住民族の事例を挙げる
「人間動物園」は「HUMAN ZOO」の直訳で、西洋の概念であり、日本にはそのような言葉も概念もありません。
『日台戦争』
NHK回答「1990年代に中京大学檜山教授が日台戦争と言いだした。それを引用した」
→2001年11月30日 科学研究費成果報告書「日本近代史料情報機関設立の総括的かつ細目に関する研究」
内にて「抗日運動」と使用 (本人によるコメント、確認は未だ不明)
朝鮮半島においては抗日運動、中国・チベットにおいては チベット問題とNHKは定義している中で、
一般に認知されていない用語は明らかに不自然。番組内にて戦争の定義も示していない
【人権侵害】
「台北一中の人達」(柯徳三氏)
功罪50:50との意見が本人により述べられているが、番組内では罪の部分しか見られず、意図的な編集権の乱用
http://www.youtube.com/watch?v=s0xWSlGhCMM
「公園の元日本兵の老人達」
番組内の発言の最後が明らかに途中で切られており、これも意図的な編集権の乱用の可能性が高い
「先住民族の娘」
先住民族の文化は人間動物園と他国、他民族の文化を貶めた人道上の問題
下記2つの状況が考えられる
1、英国に行った事は知っていたが、NHKスタッフによりそれは、「動物として見世物にされていた」と言われた可能性
2、親が子に幸せに生きてもらいたいがために言わなかった過去を、「動物として見世物にされていた」と言われた可能性
【国際問題の可能性】
NHKの番組はアジア諸国への露出も比較的高い、現在の台湾の教育は植民地統治の功罪を教えており、日台の友好を望んでいる
番組はこれに反しているが、日台離反と受け取られた場合への対応策を考えているのか
【偏向問題】
「BGMの多用」
ネガティブなBGMの多用が目立つ
「台湾は漢民族の地」
台湾の主権、統治権はどうなっていたのか、番組にて台湾の先住民族を取り上げるが矛盾が生じる、人種構成等資料必要
「改姓名」
国家による強制とは述べられていないが「改姓名」は“許可制”の資料があげられておらず、個人の事例のみを番組内にて
取り上げるため印象操作の疑い。韓国の“届け出制”であった「創氏改名」が現在にわたる大きな国家間の問題になっている
ことは自明であり、注釈が無かったことは不誠実
改姓名ができる条件は、日本語使用世帯であることや、親戚に犯罪者がいないことなど、厳しいもので、
実際に改姓名をした台湾人は施行3年後の時点で1.6%、終戦直前でも10〜20%程度であったと言われています。
「差別問題」
個人の弁当の事例にて差別を訴えているが、当時の空気を伝える良い資料であることは間違いないが、
当時の世界各国の状況や当時の価値観の資料も無いため、この個人的な事例のみでは印象操作の疑いがある
「兵役問題」
21万の日本兵の出兵がかつてあったとあるが、軍人8万、軍属・軍夫13万であり、志願または徴兵かによっても受ける印象が
変化することは自明である。また、元日本兵の老人たちのインタビューも上記の歴史を知ることにより理解が深まるため、これも偏向といえる
【偏向問題】
「議会設置申請運動」
日本において普通選挙の実施が認められたのは、1925年であり同時に治安維持法も制定された。
現在の価値観においての不満点であり、当時の価値観、状況の注釈を加えないのは明らかに偏向
「樟脳と鉄道」
開発、統治等述べられる事例が限定的であり、全体像が見えにくく偏向に陥りやすい
この番組のみにては後藤新平の評価は下しにくい構成になっている
「植民地評価」
フランスによって酷評されている資料をだしているが、西洋の理想の植民地がどのようなものか示す必要がある
「民族自決」
番組内ではウィルソンの唱えた民族自決の流れに日本は逆らって帝国主義、富国強兵を推し進めたとあるが、
枢軸国側であるオーストリア・ハンガリー帝国とオスマン・トルコ帝国の支配下にある民族に向けて出されたもので、
これらの国の内部崩壊を進めようという西洋国家向けという意図でアジア・アフリカ諸国のことは全く考慮に入れられてない。
その証拠に、パリ講和会議で「人種差別撤廃」を盛り込んだ日本案は、圧倒的多数に支持されましたが、
「全会一致ではない」という勝手極まりない論理で、当のアメリカ・ウィルソン自身によって却下されています