映画「リダクテッド 真実の価値」

 先日、映画「リダクテッド(redacted:編集済み)」(ブライアン・デ・パルマ監督)を観た。表題の意味は、多分は、その映画自体が、「検閲済み」ということなのだろう。一行のあっけないwikiの記述によれば、「イラクで実際に起きた事件をドクメンタリーのように。」再構成した作品ということなので、元の事件をネットで検索していて、以下の無難な引用記事を見つけた。

【海外】 禁固110年の判決、イラクの少女暴行・一家殺害事件・・・アメリカ軍法会議

1 :四苦八苦φ ★:2007/08/05(日) 16:48:14 ID:???0
    (CNN) イラクの首都バグダッド南方マハムディアで昨年3月12日、
    イラク人の14歳の少女が駐留米兵らに暴行され、家族とともに殺害された事件で、
    米軍法会議は4日、ジェシー・スピルマン陸軍上等兵に、
    暴行共謀や家宅侵入などの罪で禁固110年の判決を言い渡した。陸軍報道官が明らかにした。

    スピルマン上等兵は兵卒に降格されたうえで、不名誉除隊となる。
    10年後には仮釈放される可能性もある。判決内容は事前審理に基いて決められた。

    このほか、同上等兵とともに起訴され不名誉除隊となったジェームズ・バーカー技術兵(禁固100年)と
    ポール・コルテス軍曹(同90年)については、刑期短縮が勧告された。

    主犯格の元米兵スティーブン・グリーン被告は人格に問題ありとして除隊処分を受け、
    軍法会議ではなく民間法廷で裁判にかけられており、死刑判決を受ける可能性がある。

    事件で起訴された米兵はこのほか2人おり、うち1人は今年3月に禁固27カ月と降格、不名誉除隊を言い渡された。
    残り1人は事件に直接関与していないものの、報告を怠った罪に問われている。
    被告6人は全員、第101空挺(くうてい)師団の第502パラシュート歩兵連隊に所属していた。

    http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200708050007.html 

 上記、CNNのネット記事は、既にリンク切れで見当たらない。
 イラク人少女暴行・一家虐殺事件が、問題になったのはあくまでも米軍の(ゆるゆるの)交戦規則からさえ逸脱していたからだ。逆にいれば、(ゆるゆるの)交戦規則の範囲内であれば、何をしても問題にならないでいるということ。アブグレイブ刑務所での捕虜虐待事件などは氷山の一角に過ぎなかったのだ。
 米国が掲げる大義名分「テロとの戦い」は結構なことだが、一体全体、米軍は、イラクアフガニスタンに駐留して何をしているのだ!? やっていることは、テロそのものどころか、それ以下の鬼畜の所業ではないか!?
 常々、中国を途轍もなく恐ろしい国のように思っているが、米国もまた負けてはいないと改めて知った。