東京地検特捜部と政財界の闇

 昨今話題の東京地検特捜部が、かつて手掛けた事件・疑獄には、昭和電工事件(1948)、ロッキード事件(1975-78)、昭電工脱税事件(1987)、リクルート事件(1987)、ライブドア事件(2004)などがある。現、麻生内閣の森法務大臣(1948-)は、昭和電工の創業者一族とのこと。何かと浅からぬ関連があるように見受ける。
 かんぽの宿の不正売却事件(背任と汚職ではないのか?)の例をみるまでもなく、金と権力のあるところには必ず利権腐敗した関係(構造?)があり、政官業が癒着し談合利権を演出する。清廉潔白な政治家など与野党を問わず誰一人としていない。
(かつて、自民党が政権にしがみ付いた結果生まれた自社さ連立政権の村山元首相は、好々爺然とした風貌とは裏腹に、議員を引退した今も、自ら創設に関わった「アジア女性基金」の理事長に納まっている。)
 東京地検特捜部のモットーは、例の「巨悪を眠らせない」ことであるのだろうか? 私が期待するのは、政治家の逸脱した権力行使の阻止だ。永遠にモグラ叩きを繰り返す定めの東京地検特捜部であるにしても、現時点で巨額な不正が行われた事案は、西松建設ラインよりも かんぽの宿ラインではないのか?! ついでに、新東京銀行の不正融資事件は、全容が解明されたと言えるのか?!

「追記」
 少し推敲した。
 想像に過ぎないが、政治も外交も綺麗ごとでは済まない。清廉潔白で無能な政治家よりは、多少灰色でも有能な政治家の方が良い。というようなことを書こうとした。