映画「ビューティフル・マインド」

 天才数学者が、プッツンを克服し(それとも共存しつつ?)研究を続け、ノーベル賞を受賞する、という実話とのこと。少し前だったか、教育番組で、共感覚に言及された番組を観ながら、俺の場合、目覚めた時に覚えている類の夢ですらカラーだったのは、数えるほどもない。かの天才詩人ランボーの(多分は有名な)詩に、母音に色を宛ったものがある。ランボー共感覚の持ち主だったのかもしれない。単なる連想だが、「秘密の友達」という小説を読んだことがある。粗筋すら忘れたが、そういう設定だ。俺にしても、(おそらくは誰しも、程度の差こそあれ、)ささやかな妄想がある。ただひとつ、気を付けなければならないことは、そうした妄想はいとも容易く感染する傾向がある、と言うこと。いや、逆に、世人は、そうした妄想の枝葉を常に切り落としながら生活しているのかもしれぬ。
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