反日デモ

 中国には中華思想(中国が世界の中心)がある。韓国や北朝鮮にも中華思想冊封体制下での筆頭の国としての誇りがあると聞く。中華思想を共有する者としない者とでは、また、戦勝国と敗戦国とでは、歴史上の事件や出来事に対する解釈が異なるのは当然のことではないか。彼らの主張する日本の歴史認識云々は、所詮言い掛かりに過ぎず、根底にあるのは、中国政府から民衆に至るまで、国連の常任理事国入りに向けた日本の活動が理屈ではなく感情的に気に入らないだけなのだ、と思われてならない。
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 中国外務省は、反日デモによる被害の「責任は中国にはない」と宣うたそうだ。では、仮に、日本で反中デモが起こり、中国大使館への投石で窓ガラスが割られ、中国国旗が焼かれ、主席や首相の肖像写真が踏みにじられるような出来事が起こった場合、中国の為政者や民衆はどのように感じるのだろうか?中国が真っ当な法治国家であるなら、心にもなくとも儀礼的にせよ遺憾の意を表明する位の余裕をみせて貰いたいものだ。